『国道293』と『生きる意志』
今日は午前中に転院の送迎がありました。風は強かったですが、天気は良かったです。
病院内に迎えに行くと私と同じ位の年齢の方が患者さんでした。若くして病気を患ったようで、片麻痺が残る状態。声もなんとか聞き取れる位の大きさで話されていました。
看護師さんやご家族の話しから推測するに、転院をしてリハビリをするようです。
片麻痺があっても杖を使って、ベッドから車椅子にお一人で移ることができました。きっとここの病院でも最低限のリハビリを行なったのだと考えられます。
車椅子に移り、家族のもとへ案内した時に、「ステーキが食べたい」という言葉が聞こえました。看護師さんやご家族からは、「まだまだ急にはムリだよ」とか「ゆっくりね〜」などの声が飛び交いました。
失礼ながら、残念に思ってるかな?と思い患者さんの表情をみると、とても穏やかで、これからリハビリしてステーキを食べるんだという気持ちが伝わってくるようでした。
そもそも、「ステーキが食べたい」と言った時にも悲壮感などは無く、とても前向きに発せられた言葉だったのでした。
介護の仕事に長く携わっていると色々なケースの家族やご利用者さんと接します。そんななかで思うことは、自分でやる意思、やりたいと思う気持ちが強い人は、人生を楽しんでいるように感じます。
病気や障害というハンデを乗り越えて、自分の生きたいように生きる、やりたい事をする、そんな方々には頭が下がる思いです。
午前中の仕事でそんな事を思っていたのを、午後の仕事途中、国道293号線を走っていて思い出していました。
忘れないうちに書いておこうと、ブログに記しました。